赤い痣(あざ)                       三浦医院 三浦良雄

 痣(あざ)には、赤いものや青いもの、黒いもの、茶色いものなどが見られます。原因は外傷性のもの(皮下出血だと2週間ほどで治ります)、血管性、メラニン色素によるものの3つに分けられます。今回は赤い痣についてお話します。
赤い痣は血管性であり、@単純性血管腫、A苺状血管腫、B海綿状血管腫の3つが、ほとんどを占めています。
 単純性血管腫は、地図状にできる薄桃色で平らな痣です。成長しても色と大きさは変化しません。治療は手術で切除するか、レーザー光線治療になります。
 苺状血管腫は生まれて数か月で赤い点状のものができ、それが急に大きくなり、まるで苺のような形に盛り上がります。1〜2年で増大は止まり、縮んで、たいていは6〜7歳で消えます。多くの場合は放置して様子をみますが、消えないで残ったものは切除します。
 海綿状血管腫は赤黒く盛り上がったもので、生まれつきの場合と、突然現れるものとがあります。しだいに増大し、出ると消えることはありません。治療は手術による切除です。
 苺状血管腫を除けば、治療は厄介です。もし、「そうかな」と思われた方は専門医の受診をお勧めします。