「睡眠障害」 ゆうきクリニック 小木田 勇輝
季節の変わり目には睡眠に支障が生じることが多く現れます。
例えば、特にこれと言った誘因(精神疾患や物質) というものがないのに、「なんとなく寝付けない」「夜中に日が覚める」「朝早く日が覚めてしまう」など不眠について言われる患者さんが多く見られます。
元々人間の体内時計は25時間周期であり、このことから一日1時間ずつずれていきますし、まして日照時間や気温等を考慮すると季節の変わり目には睡眠障害も生じやすい状況にあります。
また、反対に 「昼も眠い」 「朝、眠くて起きにくい」など過眠(過剰な睡眠)となる場合もあります。これもまた睡眠障害に入り、他にナルコレプシー(抵抗できない回復性の睡眠発作)、呼吸関連睡眠障害(呼吸状態に関連した過剰な眠気または不眠)、概日リズム睡眠障害 (睡眠・覚醒スケジュールとその人の概日睡眠・覚醒リズムが合わないこと)など原発性睡眠障害の睡眠異常の診断分類の範疇にあります。
とにかく、不眠であれ過眠であれ、日中の社会的、職業的な活動において集中力障害、注意欠陥障害などが、また他の領域での機能障害が生じやすくなるため、日常生活において眠気に気になることが出現したら早めにかかりつけ医に相談しましょう。