慢性腎臓病(CKD)について 須田内科医院 須田 健
最近、慢性腎臓病(CKD)という概念が登場してきました。わが国においても約2,000万人が該当すると推定されています。糖尿病や高血圧と同様に早急な対策が必要です。
CKDは透析患者の増加を招き、ひいては心血管疾患を発症し、死に至るリスクが高まると言われています。しかし、検尿などにより早期発見することができ、治療法も明らかとなってきているため、的確な対応により進行を抑制することが可能です。
血尿の場合、尿が赤いのでびっくりすることが多く、病院で受診される機会も多いのですが、タンパク尿は痛みなどの症状がないため、きちんと受診しない場合が多いのです。せっかく検診を受けているのですから、もし尿に異常所見があった場合は、病院を受診しましょう。
特に高血圧や糖尿病、心臓疾患、脂質異常(高脂血症)がある人は尿タンパクが出たら赤信号です。症状が出てからでは遅いのです。まずは、かかりつけ医に相談しましょう。