癌(ガン)検診の勧め 照井内科消化器科医院 照井 虎彦
「癌は痛いか?」という質問があれば普通のお医者さんは「痛くないよ」とお答えします。癌は早期の段階では全く症状がないからです。確かに癌は進行すると、癌ができた臓器に対応した苦しい症状が出ます。しかし、症状が出た段階では、すでに助けることのできない状態まで進行していることがほとんどなのです。
抗癌剤や放射線が効果のある癌もありますが、確実に消し去るには手術で取り除くのが一番です。現在、胃癌や大腸癌のごく早期の癌はカメラで治療することが可能です。しかし、進行すればするほど根治できる可能性が低くなります。
癌は、日本人の死亡数の約1/3を占める一番多い病気です。また、臓器別に見るとその中で多い癌は肺癌、胃癌、大腸癌です。ですから、検診の代表に肺癌や胃癌、大腸癌の検診があります。進行癌はとても苦しい病気なので、検診は症状がないときこそ受ける価値があります。
癌は 「早期発見、早期治療」が肝心です。