地域医療連携と「かかりつけ医」 県立花巻厚生病院副院長 遠藤英雄
3年後の平成20年には、県立花巻厚生病院と県立北上病院が合併し、北上市村崎野に病院が移転します。今までより距離が遠くなるため、地域医療連携(病診連携)重視の病院になりますので、新病院の概略についてご紹介します。
@手術、がん治療、緩和医療など専門的、高度先進的医療の提供。A脳卒中、心臓病などの救急患者を24時間受け入れる。B急性期治療が主で、急性期入院の治療後、慢性期受け入れ施設に移る。C外来予約診療制となり、紹介状なく突然来院しても待たされたり、十分な検査ができないことがある。D慢性投薬患者さんは、地元の「かかりつけ医」から投薬を受ける。E慢性期通院患者さんに新たな症状が出現した時は、「かかりつけ医」を受診し、その後紹介状を持参して新病院を受診する。ただし、夜間の急患はこの限りではない。
すなわち、地域医療連携とは新病院と地域の「かかりつけ医」が連携・協力し、一人の患者さんに対して、責任を持って地域で医療を行うことです。住民のみなさまは、当初不便を感じると思いますが、早くこのシステムに慣れるため、今から近所に「かかりつけ医」を見つけましょう。そうすると将来病気になっても安心です。