インフルエンザワクチン 中舘内科クリニック 中舘一郎
今年も寒い時期に入り、渡り鳥の季節とともにインフルエンザもやってきます。最近では大きな流行もないのですが、場合によっては、かなり重症となることもあります。
インフルエンザは毎年少しずつ変化しているため、WHOを中心に、世界中のインフルエンザを調査してその年の流行ウイルス型を決めています。
ワクチンの効果が現れるまで、およそ3週間の期間が必要とされ、効果は約半年持続します。そのため流行の始まる1か月前の、11月から12月までに接種するのがよいと考えられています。以前は1か月の間隔をおいて、2回の接種を必要としていましたが、近年の研究から、1回の接種でも十分な効果が得られることがわかってきました。
ワクチンの副作用としては、注射した部位の発赤、腫脹程度で、発熱や頭痛などもほとんどみられず安全に受けられます。昨年から65歳以上の方には自治体から補助も出されることになりました。
高齢の方や慢性疾患をお持ちの方、受験期のお子さん、職業上インフルエンザにかかりたくない方(介護関係の方など)には、ワクチンの接種をおすすめします。