『予防接種について」大沼小児科医院 大沼一夫
ワクチンには次の3種類があります。@生ワクチン・・・生きた病原体を弱めて接種して、免疫(抗体)を作る。ポリオ、麻疹、風疹、BCG、おたふくかぜ、水痘ワクチンなど。A不活化ワクチン・・・免疫を作るのに必要な成分のみを取り出し、可能な限り毒性をなくし、何回か接種して免疫を作る。三種混合(DPT)、日本脳炎、インフルエンザ、A型肝炎、B型肝炎、肺炎球菌、狂犬病ワクチンなど。Bトキソイド・・・細菌が産出する毒素だけを取り出し、毒性を弱めて何回か接種して免疫を作る。二種混合(ジフテリア・破傷風混合:DT)トキソイド、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイドなど。
生ワクチンを接種した場合はその後、次のワクチン接種まで4週間以上あける必要があります。不活化ワクチン、トキソイド接種後は次のワクチンまで1週間以上あけます。同じワクチンを何回か接種する場合はそれぞれ定められた期間を守って接種して下さい。
麻疹、風疹、おたふくかぜに罹患したら約4週間経過してから接種して下さい。本年からBCGは生後3-5か月の間にツベルクリン反応なしで接種することになりました。